ポラスシェアード株式会社では、障がいを持った約60人のスタッフがグループ内のさまざまな業務を請け負い、お互いに支えあいながら活き活きと働いています。

「働く喜びを、生きる楽しさに」と頑張るみなさんを紹介します。

ポラスシェアード株式会社とは

ポラスシェアードは、2015 年にポラスグループに誕生した「特例子会社」。

グループの障がい者雇用をより一層促進・充実させることはもちろん、地元密着企業として更なる地域貢献を果たすことを目的として設立されました。

人事・総務系の事務業務を中心に、特例子会社としては珍しい設計補助業務もグループ内から受託し、“他にはない特例子会社” を目指しています。

設立以来、業務内容を拡大し、現在は70種類の業務を請け負っています。

【技術系】サポート 業務内容(一例)

・住宅図面作成補助業務
・環境計算書作成補助業務
・水道積算用図面作成補助
・クロス・サイディング材積算業務
・注文住宅竣工記念図面作成・製本

【事務系】サポート 業務内容(一例)

・紙書類の電子化業務
・名刺作成業務
・パンフレット等販促品受発注・発送代行業務
・契約書チェック業務
・市場調査用基礎資料作成
・人事・総務・経理の補助業務
・ご契約者様へのアンケートの補助業務
・パソコン・混廃・機密書類処理業務

「働くスキル」で入賞を勝ち取る!

ポラスシェアード4 名のスタッフが、障害者技能競技大会『第18 回アビリンピック埼玉大会2022』で見事入賞!

日頃磨いた仕事のスキルを発揮しました。

小売物流ワーク 金賞

山田 太一さん

今回が初めての出場。「メダルを獲るぞ!とイメージトレーニングを繰り返したことが頑張れた原動力だと思います。

ワードプロセッサ 銀賞

小宅 康仁さん

今までの経験や反省を活かして臨んだ4回目の挑戦。初めて入賞できました!次に狙うのは「金賞」です!

パソコンデータ入力 銀賞

渡辺 啓仁さん

前回の銅賞から一つランクアップしましたが、金賞を狙っていたので正直悔しいです。今から練習して、来年こそは金!

表計算 銅賞

俵山 泰生さん

2回目の挑戦で前回同様の銅賞を獲ることができましたが、前回の課題を克服できず、正直悔いが残ります。次は一気に金賞を狙います!

ポラスシェアードメンバーが本音で語らう!座談会

左から、入社半年の山田さん、入社7年目・チームリーダーの俵山さん、入社3年目の石田さん。

ポラスシェアードでは、障がいを抱えたスタッフが助け合いながら質の高い仕事を成し遂げるために、70 種類あるすべての業務をチーム制で行っています。

グループ内で使用している社有車やドライブレコーダーの管理、給油時に使用する給油カードの請求代行などを行う「車輌業務チーム」のみなさんに、日頃の業務内容やチームでの仕事の楽しさ、これからの目標などを語ってもらいました。

それぞれの事情を受け入れて、助け合う信頼関係

――皆さんは、どのような経緯で入社したんですか?

山田:ご縁があって面接することになり、そこで今の自分の悩みや心配を打ち明けたところ、とても親身になって相談に乗ってくれて…。「信頼できる会社だな」と感じて就職しました。

石田:私は学生のときにポラスシェアードで実習をさせてもらい、そのときの雰囲気の良さに「ここで働きたい」と思いました。

俵山:私の場合、障がい者となってからも無理をして健常者枠の仕事をしていたのですが、それが
もとで体を壊してしまって。これではいけないと、障がい者として働くことを決意したときに、タイ
ミングよくこの会社のことを知り、面接を受けさせてもらったという感じです。

――実際にここで働いてみて、どんな印象を受けましたか?

石田:みんなそれぞれ苦手なことがありますが、それに対して「ここはもう少し自分で頑張ってみたい」とか「ここはどうしてもできないので助けてもらいたい」という要望を出しやすい。風通しの良さを感じます。

山田:仕事に集中できなくなるような人間関係での悩みがない。親身に相談に乗ってくれる仲間や先輩がいて、人に恵まれているなと感じています。

俵山:お互い必要以上に干渉はしないけれど、それぞれの悩みを受け入れて共に働こうという意識が根付いていると感じます。障がいの有無に関わらず人間だからいろいろな凹凸があるけれど、それがハマればチームとして良い仕事はできると思っています。

周りと協力して仕事をする立場から、周りを引っ張っていける存在に

――ここで働いてから、どんなところに自分自身の成長を感じますか?

石田:仕事をしていて「前はこんなことで焦っていたけれど、今は余裕でできているな」と気づくこと
があります。そんなとき、ちょっと成長できているかなとは思います。

山田:この半年間、自分が周りの役に立てているのか不安に思うこともありました。でも最近、俵山さ
んから「山田さんが頑張ってくれているから、自分の仕事が楽になった」と言ってもらえて、救わ
れた気持ちになりました。

俵山:リーダーとしては、みんなの成長を感じられる瞬間がとても嬉しい。今の二人からは「自分
に足りないものを得るために、こうしたい」という強い意思を感じます。

――最後に、今後の目標を聞かせてください。

石田:周りからの指示を仰ぐのではなく、自分で次にすべきことを予測して、能動的に動けるような人間になっていきたいです。

山田:私も同じように、周りと協力して仕事をする立場から、周りを引っ張っていける存在になりたい。俵山さんのように、仲間や後輩に甘えてもらえるような存在に。

俵山:それは嬉しいですね(笑)。私としては、今はまだ本社・総務部にいろいろと頼ってしまって
いる状況があると思っていて、なるべくポラスシェアード内で仕事が完結できるようにしたいです。そしてなにより、欠勤者、退職者が出ない、働きがいのある会社にすることが一番の目標です。

「福祉」と「収益」の両立を目指します

ビジネスサポート課 課長 鈴木 英生さん

スタッフの「目標達成」に対する意識は非常に高く、特に年度末の業績確保に向けた「爆発力」には、想像を超える勢いを感じます。

今後の課題は「福祉」と「収益」の両立。「福祉」においては、地元で働く意欲のある障がい者の方々を積極採用することで地域に貢献したい。「収益」においては、自立した事業運営ができるよう、営業利益を黒字にすることを目標としています。

組織の現状等を鑑みながら新しいことにチャレンジし、今はそのネタ探し中。上司とは、趣味と実益を兼ねて「地ビール」を作って販売しようかと話しています(笑)。

引用元
情報誌スマイリング2022年冬号

PAGE TOP