これまでの労いに延べ800名が集結。坂本小学校96 年の歴史に「ありがとう」

「思い出のある建物だから、最後にありがとうを伝えたい」 そんな想いを大切に、愛着のある「建物」への感謝と別れの機会『棟下式』を提供しています。

今回は、台東区で廃校が決定した旧坂本小学校で、2 月26、27 日に行われた棟下式に密着してきました。

延べ800 名の卒業生や地元住民の方々が来校し、思い出の学び舎との別れを惜しみました。

旧坂本小学校とは?

1926 年竣工。鉄筋コンクリート造の不燃建築で建てられた、関東大震災の復興小学校です。

外観や外壁に出た柱などのデザイン、講堂などが歴史的な遺産価値があるとされ、1996 年の閉校後も地元のお祭りやイベント、子どものスポーツ教室など、交流の場として親しまれてきました。

今年3 月からの解体が決まると、地元住民からは惜しむ声が多数寄せられました。

歴史を物語る地下室と講堂

地下室

戦時中、防空壕として使用された地下室。

当時と変わらない形で残されています(現在は立ち入り禁止)。

映像で中の様子を見ることができました。

講堂

壇上壁の奥に隠されていた「捧携所(ほうけいしょ)」も公開。

※戦前は天皇皇后両陛下の「御真影」(写真)が掲げられていた

校舎内には卒業生のメッセージが

校舎のいたるところに、先生や友達、学校への感謝のことばが残されていました。

音楽室

理科室

廊下壁画

お別れセレモニー

「入谷の記憶を未来に繋ぐ会」会長で、卒業生の法昌寺・福島泰樹住職が、坂本小学校への惜別と、今後の思いを熱く語りました。

その後、坂本町会音楽倶楽部が「さかもとの唄」を披露。

96 年間愛された母校に別れを告げました。

ラストコンサート

お別れセレモニー

最後は全員で大合奏

ライトバルーン

夜の校舎内では「光で過去と未来をつなぐ」という意味を込めたライトバルーンの展示が行われました。

幻想的な光とシルエットにうっとり。

主催者「入谷の記憶を未来に繋ぐ会」からのメッセージ

入谷の記憶を未来に繋ぐ会の、渡邉尚恵さん、小林一雄さん、中村出さん。

入谷のランドマークとして長年愛されてきた校舎に感謝の意を込めて、「棟下式」を開催しました。

戦争を知らない子どもたちに、建物を見て触れて感じてもらうことが大切だと、今も思っています。

「普段は楽しい遊び場も、実はいろいろな歴史を背負って生きてきたんだよ」と今後も伝えていけたらと思います。


引用元
情報誌スマイリング 2022春号

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