越谷とともに歩み、越谷とともに輝く!
B1制覇、そしてB.PREMIERを目指す戦いが始まる。

越谷市をホームタウンとするプロバスケットボールクラブ・越谷アルファーズは、5月12日(日)に行われた B2プレーオフセミファイナルでアルティーリ千葉に勝利し、クラブ史上初となる B1昇格が決定しました。

創部 28 年目にして悲願を達成した心境から、その歩みの舞台となった街・越谷への想い、さらには来シーズンの B1 での戦いや、その後のチームのビジョンなど、同じ越谷を拠点とし、長年越谷アルファーズを支援してきた中央グリーン開発社長の戒能隆洋が、越谷アルファーズ・上原和人社長に話を聞きました。

「アルファーズは越谷の誇りだ!」と聞いてウルウルしました。

戒能:まずは B1 昇格、おめでとうございます!

上原:ありがとうございます。創部28年目にしてB1という国内リーグの最高峰の場に立つことが決まった時には本当に嬉しかったですし、代表としてはホッとしました。決定の瞬間には、私が誰よりも先に泣いていたと思います(笑)。

戒能:私もその日は仕事が手につかなくて(笑)。決定後に上原代表にメッセージを送って喜びを共有したのですが、すぐに返信してくださって。嬉しくて、熱い思いが込み上げてきました。

上原:私自身、実業団の時代からアルファーズの選手としてチームに携わっていて、当時は夜仕事が終わってから練習するような生活をしていました。そんな時代を知っているので感慨深かったです。

6月2 日に行ったB1昇格祝賀パレードと報告会には、本当に多くの市民の方に集まっていただいて。たくさんのアルファメイト(ファン)や市民の皆様がアルファーズのユニフォームを着て、手に持った応援グッズの「ネギばんばん」を鳴らしながら「アルファーズは越谷の誇りだ!」と言ってくれた時、またウルウルしてしまいました。

普段の生活に溶け込んで、地域の活力になれるクラブになりたい。

戒能:アルファーズは 2017 年に越谷市とホームタウン提携を締結し、この地でチャレンジを続けてきました。それだけに「越谷市民の誇り」という言葉は、特別だったでしょうね。

上原:単にこの地でバスケットボールの試合をするだけではなく、市民のみなさんの普段の生活に溶け込んで、地域の活力になれるようなクラブになりたいと願ってきました。

選手、フロント、スタッフみんなでチラシ配りを年間 130 回近く行い、直接触れ合う機会を設けてきたのは、越谷をバスケットボールで「日本一の一体感空間」にすることを真剣に目指しているからに他なりません。

その甲斐あって、3年前まで 1試合500人ほどだった入場者数が、今は1試合2,300人を超えるようになりました。地道なコミュニケーションを大切にしてきたことで、市民に近い存在になれたのかなと感じています。

戒能:アルファーズから支援のご要望をいただいたのは、今から5年ほど前でした。私たちが事業を展開する越谷をスポーツで盛り上げてもらえるのであればと、企業としてバックアップすることを即決しました。

私たちも1985 年から今年で 38 回目となる「南越谷阿波踊り」を、地域への恩返しとして支援してきましたが、アルファーズには「スポーツの力」で地域を活気づけてもらいたい。今まさにそんなクラブになっていることは、私たちとしても嬉しい限りです。

上原:地域に愛されるクラブに近づけているのは、3年前に中央グリーン開発さんが冠スポンサーになってくださった試合がきっかけだったと思っています。あの時、貴社と一緒に「どこを主なターゲットとして情報発信していくのか」を真剣に考えましたよね。そこで出た答えが、ファミリー層だったんです。

子供がスポーツを楽しむようになれば、親も一緒に会場に足を運ぶようになる。そして遠くに住んでいるおじいちゃん、おばあちゃんも、孫が熱心に応援するチームの試合を観に越谷に行ってみようとなる。こうなれば試合の観客動員だけでなく、周辺の宿泊、飲食、観光も活気づく。その相乗効果で将来的に越谷に住みたいと思う人も増えるかもしれません。

戒能:確かに、街のバスケットボールチームが子供たちの憧れの存在になり、お年寄りが試合を観て元気になるのであれば、越谷をより好きになる市民が増えるでしょう。それによって経済が活性化し、人口が増加すれば、これほど大きな地域貢献はないですね。

新アリーナを地域の賑わいの拠点にしたい。

満員のアリーナを盛り上げる、アルファヴィーナスとアルファマン

戒能:Bリーグでは2026 年から、新たにB.PREMIERという最高峰のディビジョンが設けられ、その参入条件を満たすには高いハードルがあると聞いています。

上原:入場者数は平均4,000名、年間の売上基準12億円という他に、5,000席規模のア
リーナを確保することが B.PREMIER参入への審査基準として設けられています。これらは全て高いハードルなのですが、私たちはここ数年で観客動員を 4 倍も伸ばしてきました。挑戦して達成できない数字ではないと思っています。

アリーナに関しても、今年 3 月に越谷市への要望書を提出し、レイクタウン周辺のおよそ10,000 m2の土地の使用およびご支援をお願いしています。防災拠点や成人式などのイベント会場として、またバスケットボールだけではなく、コンサートやイベントなども開催できるエンターテインメントの聖地として活用できれば、レイクタウン周辺も一層活気づきます。そんな「地域のためのアリーナ」にしたいと考えています。

戒能:ポラスはこの地域で 55年間も事業を展開してきて、多くのお客様がいます。グループの社員数も 4,000人、家族を含めれば1万人にはなるでしょう。昨年の「南越谷阿波踊り」には 72 万人もの人が集まりました。そういったターゲットに我々から発信すれば、B.PREMIER参入の目標達成に貢献できるかもしれませんね。

それによってアルファーズが B.PREMIERの試合で各地を遠征するようになれば、日本中に「越谷」という市の名前が広まるでしょうし、街としても大きなメリットがあります。

最後に、B1で戦う来シーズンに向けた抱負を聞かせてください。

上原:これまで B1 昇格 1 年目で、リーグ王者を決めるチャンピオンシップ(CS)に進出したチームはありません。でも戦うからには、1 年目だからといってチャレンジしない手はない。越谷の街の皆さんが、自分ごとのように「アルファーズを CS へ!」と思っていただけるよう、地域とともに B1 で堂々と戦っていきたいと思います。

戒能:継続して CS に進出するような強いチームになるよう、越谷を盛り上げる仲間として、そして私は一人のアルファメイトとして、応援し続けていきます。そうそう、選手のみなさんも、ぜひ今年の「南越谷阿波踊り」には遊びに来てくださいね。

上原:そうなれば身長2mを超える選手もいますから、衣装の準備が大変ですね(笑)!

引用元:情報誌スマイリング2024年夏号

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