要支援・要介護の一番の原因は「運動機能の低下」であることをご存知ですか?

「立つ」「歩く」といった機能(移動機能)が低下している状態のことを「ロコモ」(ロコモティブシンドローム)と言います。ロコモになると、活動が制限され更に症状が進行し要介護になるリスクが高まります。

離れて暮らす親御さんが、もしかしたら外出自粛で運動不足になっているかもしれません。ロコモの予防には、適度な運動とバランスの良い食事が大切です。声を掛け合って、ロコモを予防しませんか?

要支援・要介護になった原因

運動器の障害※	24.8%
認知症	17.6%
脳血管疾患	16.1%
高齢による衰弱	12.8%
その他	28.7%


※運動器の障害:骨折転倒・関節疾患・脊髄損傷の合計
 厚生労働省2019 年国民生活基礎調査の概況より改変

7つのロコモCHECK!

①片脚立ちで靴下がはけない

②家の中でつまずいたりすべったりする

③階段を上がるのに手すりが必要である

④家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)

⑤2kg 程度の買い物をして持ち帰るのが困難である(1 リットルの牛乳パック2 個程度)

⑥15 分くらい続けて歩くことができない

⑦横断歩道を青信号で渡りきれない

地域サービスも活用しよう

自治体では介護認定を受けていない方向けの健康体操教室などの運動プログラムや、バランスよい食事の宅配など様々なサービス・取組をしています。

一度親御さんのお住まい近くの「地域包括支援センター」へ問い合わせてみてください。

※内容は地域によって異なります。

※出典
日本整形外科学会: ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト ロコモオンライン

筆者:柴 俊之
介護福祉士/福祉住環境コーディネーター2級

母親が認知症になったことがきっかけで介護の世界へ。現在は超高齢社会でも安心して暮らせる街づくりを目指し、ポラスグループ 中央グリーン開発株式会社にて活動中。

引用元
情報誌スマイリング2022年冬号

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