お庭で楽しむ!本格派アウトドア料理
目次
年々熱さを増すアウトドアブーム。
「ウチもキャンプ初めてみるか!?」と思っている方、その前にご自宅のお庭を使ってアウトドア気分を味わってみませんか?
今回は、アウトドアライフアドバイザーの寒川一(さんがわ はじめ)さんと、アウトドアレシピの著書を多数出版する寒川せつこさんご夫婦に、簡単にできるものから少し上級者向けのものまで、レシピを紹介してもらいました。
LEVEL1 メスティンでつくる「プリンクリームパン」
メスティンはご飯を炊くためのアルミ製調理器具として発売されましたが、炊飯にとどまらず煮たり焼いたりとさまざまな調理に使える万能クッカーとして注目を集めています。
これを使って、ガスコンロや固形燃料でできるパンづくりから始めましょう。
材料
[A]
強力粉……100g
ホットケーキミックス……100g
ベーキングパウダー……小さじ1/2
塩……少々
[B]
ヨーグルト……90g
牛乳……大さじ2
レモンピール……50ml
バター……10g
プリン……140g(市販の焼プリン)
バター(分量外)
作り方
①[A]と[B]をそれぞれビニール袋に入れて混ぜ合わせる。
②[A]にバター10gを入れ、すり合わせる。
③[A]と[B]をこねて一つにまとめ、ラップをして30分ほど寝かせる。
④ ③にレモンピールを混ぜて丸める。
⑤ ④を3つに分けて、それぞれ丸く伸ばしたら、プリンを大さじ1ずつ包む。
⑥メスティンにクッキングペーパーを敷いて⑤を並べ、表面にバターを塗る。
⑦ ⑥を強火で20分ほど火にかけ、一度蓋を取って様子を確認。綺麗な焼き色がつくまで焼く。
⑧火からあげたら、布でメスティンごと包んで2、3時間置く。
LEVEL2 バーベキューグリルで作る「ローストチキン」
炭火を使って豪快に鶏料理! バーベキューグリルを使えば、お庭で本格的な蒸し鶏料理をつくることができます。
材料
丸鶏……1羽分
ニンニク……適量
オリーブオイル……適量
塩……適量
ローズマリー……適量
作り方
①丸鶏に塩をふりかけながら手で擦り込む。
②平たい鍋にオリーブオイルを敷き、ニンニクを炒める(オイルにニンニクの香りをつけるため)。
③ニンニクを取り出したら丸鶏を置き、回しながら全体に焼き色をつける。
④一度丸鶏を取り出してから鍋に網を置き、その上に丸鶏を載せる。
⑤丸鶏のおなかの中に、②で炒めたニンニク、ローズマリーの葉を入れる。
⑥バーベキューグリルの蓋を閉めて、1時間程度じっくり焼く。
⑦肉が厚いモモの辺りに串を刺して、出てくる脂に血が混じっていなかったら火から下ろす。
⑧30分ほど置いて粗熱が取れたら、背中→モモの付け根→手羽元→胸→お尻(ボンジリ)の順にナイフで切り分ける。
LEVEL3 焚火で燻す「吊るしベーコン」
こちらはちょっと上級者向け。
焚き火の上に組んだ三脚に、ニンニクとハーブソルトで味付けしたブロック肉を吊るし、煙を当てて約2時間。香ばしいベーコンが出来上がりました。
お庭に穴を掘って焚き火をするのはちょっと難しいので、直火OKのキャンプ場などで試してみては?
お庭でアウトドア料理をするときの注意
言うまでもなく、一番大事なのは火の扱い。
火や煙で近隣に迷惑をかけないよう、風向きやバーベキューコンロを置く位置に注意しましょう。
また、お酒が入るとどうしても声のトーンが上がりがち。キャンプ場とは違い、周りに暮らしている方がいることを意識して楽しみましょう。
ワンポイントアドバイス:炭火の起こし方
炭はただ並べるのではなく、タワーのように積み上げて下から上に昇る空気の通り道をつくりましょう。内部に着火剤を入れてそこに火をつければ、あとは勝手に燃えてくれます。
今は百均でも炭が売られていますが、少しだけ高価な「岩手切炭」などは燃えても形が崩れにくく、炭ツボに入れておけば複数回使うことができるので、結果的にお得かもしれません。
寒川一(さんがわ はじめ)さん
アウトドアライフアドバイザー、アウトドアライフ企業「UPI」アドバイザー。アウトドアでのガイド・指導はもちろん、メーカーのアドバイザー活動や、テレビ・ラジオ・雑誌といったメディア出演など、幅広く活躍中。東日本大震災や自身の避難経験を経て、災害時に役立つキャンプ道具の使い方・スキルを教える活動も積極的におこなっています。
寒川せつこさん
北欧ソト料理家/アウトドアライフ企業「UPI」アドバイザー。スカンジナビアのアウトドアや文化を、主に料理ワークショップを通して発信。レシピ提供したメディアは、「NHK 趣味どき!/たのしく防災!はじめてのキャンプ」、「メスティンレシピ」、「ソトレシピ」など多数あります。