介護について考えよう! 訪問ヘルパー編
目次
親の「もしも」への備えをしよう
「親の介護」を考える上で大変重要な役割を担う「介護保険制度」。
介護認定を受けた方は1~3割の費用負担で介護保険のサービスを利用することが出来ます。
前回は大まかな介護保険のサービスをご紹介しましたが、皆さんが介護サービスと聞いてイメージしやすいのが「訪問ヘルパー」ではないでしょうか。
親御さんが自宅で暮らす上で様々な力になってくれるヘルパーさんですが、実は何でもお願いできるわけではありません。また、必要な時にいつでも来てくれるわけではなく、利用にはルールがあるのです。
では、実際にどのようなことをしてくれるのか、どうやって利用するのか、今のうちから知っておき、もしもの時に備えておきましょう。
訪問ヘルパーってどんなことしてくれるの?
訪問ヘルパーの業務は大きく分けて次の二種類に分けられます。
- 身体介護……歩行、食事、入浴、トイレなどの介助
- 生活援助……掃除、洗濯、調理、買い物など家事の支援
どちらもお願いできることとして共通しているのが、
『本人が日常生活を送る上で最低限必要なこと』
ということです。
ヘルパーを利用するにはケアプランの作成が必要
訪問ヘルパーのサポートを受けるためには担当のケアマネージャーに相談し、あらかじめケアプランという毎月のスケジュールに訪問予定・サポート内容を決めておく必要があります。
例)火・金:入浴介助、水:掃除、毎月第3火曜:通院介助 など。
ヘルパーに頼めないことは?
介護保険が使えない旅行、散髪などをお願いできる民間サービスもあります。全額実費となるため、ご家族でのサポートも詩やにいれて利用しましょう。
親の「もしも」への備え5大項目
1.親が元気なうちから話をしておく
2.親の日頃の暮らしを把握しておく
3.地域の情報収集をしておく
4.会社の介護休業制度を把握しておく
5.兄弟姉妹で親の事を話し合う
筆者:柴 俊之
介護福祉士/福祉住環境コーディネーター2級/宅地建物取引士
母親が認知症になったことがきっかけで介護の世界へ。現在は超高齢社会でも安心して暮らせる街づくりを目指し、ポラスグループ 中央グリーン開発株式会社にて活動中。