春のフラワーアレンジメント 「室内でお花見を楽しむテクニック」
目次
コロナで室内での時間が増えているご家庭が多いかと思います。
そんな日々の生活に花を取り入れることで、部屋の雰囲気が華やかになり、穏やかな気持ちになることができます。
そこで今回は、インテリアコーディネーターであり、フラワーデザイナーとしても活躍する東樹麻理子さんに、室内でお花に囲まれた生活を営むうえでのポイントを伺いました。
1.花を選ぶ
主役→準主役→脇役の順に選ぶ
フラワーアレンジの花選びでは、まず主役となる花を選びます。
見た目のインパクトがあるダリアなど、大型の花がおすすめです。
次に主役を引き立たせる準主役、脇役という順番で2、3 種類ずつ選びます。
準主役は主役と合わせやすい薄い色の花(今回は西洋菊のセイオペラピンク、
ラナンキュラス、チューリップ)、脇役はボリュームを持たせるために葉や実をつける植物(今回はスイトピー、コデマリ、シレネ)を混ぜるとよいでしょう。
2.花を生ける
螺旋状に束ねてボリューミーに
枯れてきた花を抜き、小さな花瓶に生け換えて縮小していくと、2週間程度は美しい状態を保つことができます。
スパイラルブーケの生け方
①束ねるときに交差する部分(支点)よりも下に生えている葉を取り、30~40cmに切り揃えて種類別に並べる。
②なるべく茎がまっすぐな花を1本目に選び、左の親指と人差し指で軽く挟んで2本目の花をクロスさせる。
③ 3 本目からは支点を軽く握るように持ち替え、左上から右斜め下に向けてぐるりと螺旋状になるように花を加えていく。
④ 準主役の花も同様に加える。脇役はふんわりとしたボリューム感が出るように、高低差をつけて束ねていく。
⑤ 一番外側に枝ものを配置。まとめたら麻ひもで支点を結ぶ。
⑥ 結び目が花瓶に隠れるように生ける。茎の足が花瓶の底につくようにすると安定する。
3.花を飾る
床に置く、壁にかけるなど、変化をつけて
棚の上に花瓶を飾る
高さで変化をつけると、リズミカルで生き生きとした印象になります。高さのある花瓶と低い花瓶を交互に並べて、動きのあるディスプレイを心がけましょう。
枝ものなど、背の高い植物を飾る
壁際の床に直置きが多いですが、部屋にいる状況の視線の高さを意識して、スツールの上に置く、カウンターに置くなど、変化を持たせてベストなポジションを探っていきましょう。
壁にかける
40~50cm に切り揃えたユーカリとミモザを末広がり状、かつボリューミーに束ね、麻ひもとリボンで結束。壁にかけてディスプレイすると、より豪華に見せることができます。
4.花を長く愛でる
切り花は毎日「水切り」でフレッシュに
水揚げ(水切り)
買ってきた切り花は、水を吸い上げる力が弱くなっています。茎の導管内に溜まっている気泡を取り除き、水を上部まで登りやすくするための作業が「水揚げ」です。中でも「水切り」は、水の中で茎を1cmほど斜めにカットする簡単な方法。できれば毎日、少なくとも2、3日に一度は行うことで、切り花が長持ちします。
監修
東樹麻理子さん
インテリアコーディネーター、フラワーデザイナー。フレッシュフラワー教室 LAVENDEL主宰。大手インテリア専門商社に勤務。インテリアコーディネーターとして個人宅、店舗の
コーディネート、インテリアセミナー講師など、多岐にわたる業務に従事。現在は、フリーのインテリアコーディネーターとして主に住宅のインテリアコンサルティングを手掛ける。