【INTERVIEW】コロナにも負けない! サスティナブルな企業へ
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コロナにも負けない! サスティナブルな企業へ
どんな困難な状況にあっても、事業を存続すること。
それがお客様に提供できる一番の企業価値です。
新型コロナウイルス感染症の世界的な流行が、私たちの「日常」を劇的に変えてしまった2020年。中央グリーン開発でも、お客様との関わり方や働き方において、大きな変革をしいられることになりました。そんな一年を振り返り、“with コロナ”“after コロナ”の時代を見据えた企業の在り方について、各部署の担当者に、それぞれの立場から語ってもらいました。
コロナ禍という社会情勢により、みなさんのお仕事にはどのような影響がありましたか?
【鎌田】いわゆる「3密」を避ける職場環境をすぐに構築する
必要に迫られました。しかし私の「設計」という仕事は紙を多く使うということもあり、なかなかテレワークだけで済ませるわけにはいきません。出勤シフトの調整、分散出社、ソーシャルディスタンスを確保しながら仕事ができるフリーアドレス制の導入などを織り交ぜながら対応しました。
【横田】事務系の仕事も紙の資料が多く、役所への書類には判子を押すことも少なくありません。果たしてテレワークができるか、不安はありました。でもいざトライしてみると書類のデジタル化が進み、事務の仕事ほどテレワークはしやすいと感じました。おかげで家族と過ごせる時間も増えました。
【杉山】「デジタル技術を活用した多様な働き方」 に関しては、2016年7月からデータのクラウド化を本格的に進めてきました。また、コロナ前からICT環境整備の一環として、効率の良い会議を行うことを目的としたビデオ会議の利用を促進してきました。おかげで緊急事態宣言以降の外出自粛期間でも、9割以上の社員がテレワークできる環境が整っていたため、現場の混乱は比較的少なかったと思います。ビデオ会議も今ではすっかり定着した感がありますね。
【鎌田】最近は近くに座っている仲間とも、ビデオ会議をすることもあります(笑)。画面共有などの機能が便利なので、紙の資料をみんなで見るよりも理解しやすいです。
【杉山】働き方を急激に転換することには抵抗がある人もいると思います。私たちの場合は、コロナ禍になって一気にデジタル化を進めたのではなく、以前から行っていたやり方を少しずつ変えながら、社員一人ひとりの意識OSをアップデートしてきました。
お客様への対応や、お客様とのつながり方について、何か変化はありましたか?
【杉山】5月からモデルハウスの見学予約を、お客様同士が現地で接触することがないよう人数と見学時間の制限を行い、どの時間帯が見学可能かWeb上で確認できるようにシステムを改修しました。この改修については見学予約の件数に影響がでるのでは?と社内では賛否両論ありましたが、実際に行ってみると、昨年の倍の見学予約数に。「時間的な制限が加わる」というマイナス面よりも、「自分たちだけで、ゆっくり見学ができる」というプラス面が作用したのでしょう。改めて「安心・安全」が、これからのキーワードだと感じました。
【横田】「安心・安全」でいうと、コミュニティサポートでも工夫を凝らし、5月からはZoomなどビデオ会議システムを活用して、オンラインでの入居者交流会を実施しました。最初は戸惑う方もいらっしゃったのですが、使い方のレクチャーから丁寧に行ったことで、次第に浸透してきました。それが話題となり、『パレットコート柏たなか エヴァーシティ』『パレットコート南柏 グラン・ヴィスタ』のオンラインイベントは、テレビの取材も受けました。「真夏の開催でも熱中症の心配がない」「参加できなかった方も、後日記録した映像を観ることができる」というメリットもあり、コミュニティ形成の新しい方法として、コロナ禍収束後でも活用できると考えています。
【鎌田】設計の面では、お客様から「屋外に手洗い用の水栓をつけてほしい」「蛇口はタッチレスのものにしてほしい」という、感染予防を意識したご要望が増えましたね。間取りについては、DENや5LDKなど、空間を分けられる住まいに人気が集まっているように感じています。自宅で仕事をする機会が増えたことで、個室の需要が高まったからと考えられます。
【横田】私もそうですが、リビングなどで主人と同時にそれぞれ仕事をするというのは、スペースの使い分けなど、なかなか難しい面もあります。「個室が欲しいな」と感じるのもわかります。
【杉山】これからは「仕事に集中するための部屋」が家の中に必要とされるでしょう。家族と一緒の時間でも仕事ができる、夫婦別々のリモート会議に参加できる、というような用途が求められますからね。
“アフターコロナ”も見据えて、今回のコロナ禍から得た教訓はありますか?
【横田】テレワークなど新しい働き方は、コロナ禍の収束後も残していくべきだと思います。自然災害の発生や、出産や育児、介護など、長期的に休まなければいけない事態は誰にでも起こりうることです。これまでは会社に行けなくなると事業の中断や退職といった選択しかなかったところに、新しい可能性が開けたのは大きいと思います。
【鎌田】人と人が交流する公共の場に行きづらい分、家族が集まる場としての「住まい」の役割が変わってくると思います。これまで以上に人同士の「つながり」が求められる時代。家族が安心して空間を共有することができるような住宅を設計していきたいと思います。
【杉山】企業としては、社会がどんな困難な状況にあっても「事業を存続すること」がお客様に提供できる一番の価値だということを、改めて考えさせられました。緊急事態でも、お客様にご不自由な思いをさせないために今、何を最優先すべきか。今回の施策を発展させて、楽しみながらみんなで考えていきたいですね。